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​導入事例 vol.02  西川計測株式会社

既存ネットワークからのスムーズな移行、
ネットワークとセキュリティの状況を可視化

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西川計測は、1932年に創業した90年の歴史がある技術商社。単に商品の仕入れ・販売をするだけでなく、システム全体を設計・導入。1,000社以上のメーカーからお客さま1社1社にふさわしい機器を選んで提案し、計測・制御・理化学のプロ集団としてソリューションを提供している。社員ひとり一人が生き生きと働けるよう、環境づくりに力を入れ、企業理念
「みんなで良くなろう」のもと、社員が核となり、お客さま、お取引先、株主の皆さま、社員、そして、社会全体を良くすることを目指している。

社名:

西川計測株式会社

設立:

1951年

事業内容:

制御・情報機器システム・計測器・理化学機器の販売、システムエンジニアリング、制御装置設計、計装工事、施工、技術サービス

社員数:

408名(2024年6月30日現在)

拠点:

本社(東京)、支社(神戸、大分)
営業所(さいたま、八王子、横浜、千葉、宇都宮、大阪、熊本、大牟田、沖縄、福島、鶴岡)

導入前の課題と背景

2021年頃、世の中では、コロナ禍をきっかけにテレワークが急速に発展し、在宅勤務者が飛躍的に増えた。それに起因してか、トラフィックが増大し、自社のネットワークに影響が出ていた。当時、利用していたWANサービスが他社との共用サービスを使っていたため、自社だけでなく、他社のトラフィックも影響し、インターネットの通信速度が全く出ないこともあった。

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西川計測株式会社
コーポレート本部 情報システム

課長 市川 博昭 氏  部長 尾島 一文 氏

導入前の課題

  • インターネットへの経路が複数あり、管理が煩雑になっていた

  • 社外からのリモートアクセス(VPN)方法が複数あり、管理が煩雑になっていた

  • 製品ごとに問い合わせ先がバラバラで対応が属人化していた

導入後の効果

  • ネットワーク構成の簡素化が図れて、クラウドの管理画面上から設定可能

  • 拠点間もリモートアクセスも1つのサービスで一元管理

  • SD-WANもセキュリティも可視化とシンプルな管理で属人化を解消

Cato Cloud導入前の課題と背景

複雑な回線、他社との共用サービスの使用により
日常的なネットワーク遅延の問題を抱えていた

2021年頃、世の中では、コロナ禍をきっかけにテレワークが急速に発展し、在宅勤務者が飛躍的に増えた。それに起因してか、トラフィックが増大し、自社のネットワークに影響が出ていた。当時、利用していたWANサービスが他社との共用サービスを使っていたため、自社だけでなく、他社のトラフィックも影響し、インターネットの通信速度が全く出ないこともあった。特に休み明けの朝は、1~2時間から昼頃まで繋がりにくいこともあった。例えば、弊社で使用中のメールツール「Google Workspace」が、ひどい時は、「ページが表示されない」「ログインできない」という状態だった。インターネットの出口が全員同じところを通っているため、本社に限らず、どこの拠点からもリモートアクセス(VPN)でも同じ事象が起こっていた。さらに、困ったのは、このようなネットワーク遅延が起きた時の対応だった。

当然、そのサービスのサポート窓口に問い合わせるが、「機械の故障は発生していない」「複数のお客様で利用しているため、トラフィックが増大している」「共有型サービスのため自然解消するのを待つしかない」という回答のため解決には至らず、また解決するためには、SD-WANの導入(全拠点もしくは本社のみ)や回線帯域の増強が必要とのことだったが、本社のみSD-WANを導入する場合や回線帯域の増強を行なったとしても、事象が確実に解消されるという見込みが立たなかった。

通信速度の改善が喫緊の課題だが、
回線切り替え時のリスクは無視できない

全社的に業務に支障が出ていたことから、「通信速度の改善」は非常に緊急性の高い課題となっていた。課題解決を模索する中で、さまざまな通信業者やベンダー様から、いろいろなご提案をいただいた。しかし、実際には、「回線を切り替えるまでに半年掛かる」「回線を変えることにより費用が増大する」「回線のキャリアによる縛りがネックになる」など導入に至るまでの問題もあり、決断は先送りとなっていた。慎重になっていた理由は、前回のキャリア切り替えの際に、大きなトラブルがあり、いきなりすべての回線を切り替えることに抵抗があったからだ。

SD-WANとセキュリティが1つのサービスでできる
求めていた理想に期待

サービスの検討が難航する中、ご相談していた三平商会さんから、SASE(Secure Access Service Edge)と、Cato Cloudをご紹介いただいた。他のベンダーさんから他社のSASEもご提案いただいていたが、Cato Cloudの第一印象は、「SD-WANとセキュリティが本当に1つでできるの?」という半信半疑な気持ちと「両方できるなら理想的なサービスだ」という大きな期待だった。

Cato Cloudを選択した理由

最優先課題をPoCでじっくり実証
スピードも回線切り替え時の問題もすべてクリアに

今回、Cato Cloudの導入を決定づけたのが、 PoCによる検証だった。当社にとって譲れない条件として、「今よりも回線が遅くならないこと」「回線の切り替えがスムーズであること」を重視して、検証を行った。PoCの段階で、トラフィックが集中している時間帯でもほぼ問題なくスピードが出ていること、回線の切り替えは、順次拠点ごとに切り替えていく場合も、既存のネットワークとの通信に問題がないこと、また、万が一何かあった場合に切り戻せること、が検証で確認できた。今回の検証期間は、無理を言って2ヵ月ほどいただいた。そのおかげで、じっくり検証することができ、サービスの切り替えで懸念していた問題はすべて解決できることが分かり、「スムーズに移行できる」ことを確認できた。

一般家庭の回線を引くスピード感覚
セキュリティも担保されたSD-WANサービス

当社は、在宅勤務、拠点、事務所など回線を引く場所が多いため、通信の問題だけでなく、セキュリティ面も重要な課題だった。もちろん、当時からセキュリティ対策はしていたが、パッチワーク的にいろいろなサービスを入れていたため、管理が煩雑になっていた。また、前述したように、インターネットの経路やリモートアクセス(VPN)の方法が複数あり、ネットワーク構成も複雑だった。そのため、セキュリティの設定を複数の箇所で行う必要があり、限られた情報システム要員で行うのは、非常に困難だった。その点、Cato Cloudは、普通の一般家庭のインターネット回線を引くスピード感覚で、ネットワーク構成も簡素化でき、インターネットを繋げれば、基本的な設定はクラウド上の管理画面で行えてしまう。その上、セキュリティも担保されているので、とても魅力的だった。

Cato Cloud導入後の効果

ネットワークとセキュリティの状況を
管理画面からリアルタイムに確認

当社は、以前よりも減ってはいるが、今でもテレワークは継続しているため、ネットワークとセキュリティ両方の状況が可視化できることは重要だった。Cato Cloudは、1つの管理画面で、ネットワークもセキュリティもシンプルに確認できる。何かあった時には、トラフィックやセキュリティの状況をリアルタイムに見ることができることが大きなメリットと感じている。Cato Cloudを導入してからは、「特定のPCだけネットに繋がらない」「何かにブロックされている可能性がある」などの状態をすぐに調べることができ、非常に便利に感じる。実際に、Cato Cloudでボトルネックの原因を突き止め、解決に至ったことが何度かあった。

属人化が起こらない一元管理を実現
サービスの一本化で社内外の対応もシンプルに

以前は、複数のサービスを契約していたため、問い合わせ先がバラバラだった。当社側も各サービスごとに担当者がいて、対応が属人化されていた。今は、ネットワークとセキュリティの一元管理が実現したので、属人化が起こらない状態になった。

今後のCato Cloudの活用と期待

ネットワーク回線の集約と冗長化
クラウドアプリケーションのセキュリティ強化

Cato Cloudを導入して2ヵ月経ったが、万が一の時に備え、今後は回線冗長化の必要性を感じている。Active/Active構成でトラフィックを分散させるなどバックアップ回線の整備も検討中。コスト面の問題もあるため、まずは緊急性の高い拠点から優先的に進めたい。また、当社はクラウドサービスの利用が多い為、CASB(Cloud Access Security Broker)機能の拡張が重要と考えている。クラウドアプリケーションの利用状況を可視化し、ポリシー設定による許可・不許可の監視ができれば、出先の現場や事務所、在宅勤務時のシャドーIT対策にもなる。さらに複数のセキュリティツールを統合し、処理することで、ネットワークトラフィックに潜んでいるマルウェアを防御できる。今後、クラウドサービスの利用を確実に保護することが理想。

情報漏えいのリスクを最小限に
万が一の時の事後対策も万全に

当社は、情報漏えい対策も重要な課題として捉えており、「情報漏えいさせない」ことはもちろんだが、事後対策にも力を入れている。すべてフロー化し、対応の遅れがないように万全の体制を整えている。今後、さらなるセキュリティ強化を図るため、DLP(Data Loss Prevention)やEDR(Endpoint Detection and Response)の拡張も検討している。DLP機能では、重要データそのものを監視し、操作制限を設けるなど、「重要データそのものの保護」を強化できる点に興味を持っている。EDR機能は、エンドポイント端末に侵入した脅威リスクの可視化ができる点で、もし、万が一何かあった時に、「何が起きて、どうなったのか」を分析できるツールとして必要性を感じている。Cato Cloudの導入を皮切りに、今後もっとセキュリティ対策に力を入れて行きたい。Cato Cloudも今後新サービスが追加されていく予定とのことなので、とても期待している。

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